2009.7.11 〜三ツ峠クライミング〜
亀ルート(途中までの3P, IV+)の恐怖の八寸バンドトラバース、
逆V字ハングルート(途中までの2P, A1/IV or 5.11d)で空中散歩
恐怖の八寸バンドトラバース
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場所
山梨県富士河口湖町三ツ峠山屏風岩
駐車場・登山口
山梨県富士河口湖町三ツ峠登山口
(無料)
登山行程
0520登山口-0559/0650頃四季楽園-0700頃/0920頃亀ルート-0940頃/1340頃逆V字ハングルート-1400頃/1520頃クライミング-1640頃登山口
参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。
なぜこの山?
先週(2009.7.4)に引き続き人工登攀強化月間で、三週連続の三ツ峠。今回は前回同様、榊原さんとMさんと。
今週は「恐怖の八寸バンドトラバース」で(一部の人たちに)有名な亀ルート(本来は4Pであるが、今回は途中までの3P, IV+)と、人工登攀練習の実践の逆V字ハングルート(本来は4Pであるが、途中までの2P, A1/IV or 5.11d)を登ることとなる。
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<過去の三ツ峠の山行>
三回目(2009.7.4):主として人工登攀練習
二回目(2009.6.27):中央カンテ(4P, IV+)、地蔵左ルート(V級-)
一回目(2008.7.27):生まれて初めてのクライミング
※当山行の写真の一部に榊原さんが撮影した写真が含まれます。
登山口までの移動・登山記録
22時前に自宅出発。入間ICから河口湖ICめざして高速道路を走るが、ものすごく眠くなり、23時頃谷村PAで仮眠をしたところ、起きたのは午前2時前。0時頃に三ツ峠登山口に到着予定が大幅に遅れた。
高速道路を走っていると、富士山にヘッドライトの列が吉田口五合目から山頂まで延びているのが見えた。
2時過ぎに三ツ峠登山口に到着し、仮眠をしたと思ったら、5時頃に車をノックする音で目が覚める。すぐに用意をして、いつものように四季楽園をめざして登りはじめるとする。
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5:20、登山口を出発する。
眠気覚ましには丁度よい朝の運動。
(の割にはハードであるが)
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花。
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花です。
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さてさて、「白クマ」はいるかな?
(なぜ「白クマ」と言うかは前回参照)
いないじゃん。
奥ものぞいてみるがいない。どこへ行ったのかな?
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こんなところにいました。
なんででしょう?
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本日の天候は曇りで、少しガスっていますが、クライミングには問題なさそうです。
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最初は前々回(2009.6.27)敗退した「亀ルート」に登ります。
本来は4ピッチであるが、最後のピッチを省略してもよいので、今回は3ピッチで、うりうとMさんとのつるべ、榊原さんがサードで登る。
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問題の1ピッチ目(IV+級)前々回(2009.6.27)に比べ、濡れてはいるが、だいぶマシ。(前々回は、濡れている上に、ぬめっていました)
さらに、矢印の場所にハーケンが新しく打ってあり、安全度が向上している。
なので、これはうりうでも登れるでしょう。
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1ピッチ目(IV+級)をうりうがリード。現在の体勢が右足が滑りやすい一番危険な状態です。
しかし、右足ですが、思いっきりハーケンの上に乗せています。
(つまりA0。そうでもしないと、少し濡れているので怖いのです)
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これは、アンダーで岩を持って、次の動作へ移るところ。
ここまでが核心です。
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この後もちょっといやらしいですが、最初よりはマシです。
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終了点に到着。
クライミングに自信がなければ、無理せずにA0をすることをお勧めします。
(うりうみたいに)
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Mさんに続き、榊原さんが登る。
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2ピッチ目(IV+級)はMさんがリード。
矢印の場所でピッチをきりました。
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フォロー(セカンド)はうりう。
早速、ごらんのところでA0(ヌンチャクをつかむ)。
う〜ん、レイバックで登れば登れることをが分からなかったな〜。
(だめですね)
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現在、榊原さんがいる所もいやらしかった。
うりうが、ヌンチャクを回収ついでに、またA0。
(本当にA0だらけです)
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2ピッチ目終了点からの富士山。
この時だけ見ることができました。
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ルート図によると、2ピッチ目終了点すぐから「八寸バンドトラバース」であるはずだが・・・
でも、ちょっと違う感じ。
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3ピッチ目(III+級)をうりうがリード。
支点が直上しているので、しょうがないので直上する。
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絶対にIV級以上はあるルートを登る。
3ピッチ目は本当にIII+級?
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撮影地点に2ピッチ目終了点と思われるアンカーがある。
ここが本来の2ピッチ目終了点では?
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写真では分かりにくいが、ここからが「八寸バンドトラバース」。
最初は足を置くスペースがあるが、だんだん狭くなり、最後は足は岩のちいさなでこぼこに乗せるだけとなる。
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下を見る。
う〜ん、怖いですね。
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意を決して、トラバースをする。
最初は、足の置き場があるが、途中から完全になくなるし、ホールドもない。
最後付近は、つま先だけで体を支えるだけになるので、足が宙に浮いたように見えるので、あえて崖から下を見ないようにした。
・・・で、なんとかクリア。これは技術云々というより、完全に肝試し。
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フォロー(セカンド)のMさんが八寸バンドをトラバースをしているところ。
ここからが核心です。ロープが横に伸びているので、もし落ちたら振り子のように落ちてしまいます。
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Mさんが渡り終え、うりうのビレイシーンを撮っていただく。
最近は、少しさまになってきましたね。(少しですが)
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榊原さんも渡り終え、懸垂下降で下りて終了。
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これが亀ルートの全景。
いろいろな登攀形態があり、面白いルートです。
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続いて、「逆V字ハングルート」です。
計4ピッチのルートですが、今回は写真上の逆V字ハング越えの2ピッチ(今回は、ハング直前でピッチを切ったので3ピッチ)を登ります。
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Mさんと榊原さんがつるべでリードし、うりうがサードで登ります。
1ピッチ目(A1/IV級)をMさんに続き、榊原さんが登る。
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このルートのいやらしい所は、途中でアブミが使えなくなること。
1ピッチ目の最後の部分はIV級をフリーで登る。アブミを使ったあとフリーで登るのは、感覚が狂うので、難しさが倍増します。
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榊原さんが逆V字ハング下でピッチを切り、Mさんがフォロー。
そのまま、MさんがリードでV字ハングを越えます。
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Mさんが核心の逆V字ハングを越えるところ。取り付きから約40mの高さで宙を浮いています。
これをフリーで登れる人がいるなんて、本当にすごいですね。
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それを見ているギャラリー。
写真を撮ったら、「がんばって〜」と言っていただきました。
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Mさんに続いて、榊原さんも逆V字ハングを超えました。
うりうが、サードで逆V字ハングの上まで一気に登ります。
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うりうが逆V字ハング下までやってきました。
アブミで登っていますが、支点の間隔が広いのでステミング等を使わないと先に進めません。
(ここにルートセッターのいやらしさがある)
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足元を撮ってみる。
なんかわけ分からない写真ですね。
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もう一枚撮る。
約40mの高さで宙ぶらりんになっています。
いままで、宙を浮いたクライミングなんて経験したことがありません。しかも40mの高さですよ。とても刺激的です。
・・・というか、怖いので早く終わりにしたいのですが。
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なんとか逆V字ハングを突破できました。
うりうが望んでいる「ありえない場所」にまた来てしまった、という感じです。
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終了点は狭いので、ここからもう少し登ったところから、懸垂下降で降ります。
懸垂下降が一番事故が多いので、要注意です。
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懸垂下降も宙を浮いています。
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一回で取り付きに降りられました。
すごい体験ができて本当によかったです。
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最後に岩登りで遊びましたが・・・
うりうは、腕がパンプしてしまったので、この観音ルート右(V-級)をフォールしてしまいました。
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さて、帰ります。
次は天候がよければ、穂高滝谷の「ドーム中央稜」です。
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この日の成果
亀ルート(途中までの3P, IV+)
逆V字ハングルート(途中までの2P, A1/IV)
観音ルート右(V-級):フォール
今回登山で学んだこと
・人工登攀は空中散歩。
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