2009.7.4 〜三ツ峠クライミング〜
人工登攀練習(A2とA1)、ロープ登攀練習、
観音ルート右(V級-)、キーホール5.10b敗退

水墨画のような三ツ峠屏風岩
場所
山梨県富士河口湖町三ツ峠山屏風岩
駐車場・登山口
山梨県富士河口湖町三ツ峠登山口
(無料)
登山行程
0621登山口-0706/0748頃四季楽園-0820頃/0920頃人工登攀練習-0935頃/0955頃ロープ登攀練習-1035頃/1330頃クライミング-1400頃/1530頃人工登攀練習-1640登山口
参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。

なぜこの山?
現在は人工登攀強化月間。先週(2009.6.27)に引き続き、今週も三ツ峠の予定であったが・・・

どうも週末は雨模様。さてさて、どうするか前日の18時まで検討した結果、なんとか回復?するようであるので、決行することとなった。

今回、榊原さんと同じ大学山岳部出身のMさんも来ることになっており、三ツ峠山登山口で集合することになっている。

過去の三ツ峠の山行
二回目(2009.6.27):主として人工登攀練習
一回目(2008.7.27):初めてのクライミング

※当山行の写真の一部に榊原さんが撮影した写真が含まれます。



登山口までの移動・登山記録
21時半頃埼玉自宅を出発し、入間ICから高速道路に乗る。しばらく走ると、べらぼうに眠くなり、談合坂SAで少し仮眠。しばらくして起きて河口湖ICまで高速を使い、富士急行河口湖駅で23時半頃、榊原さんをピックアップする。そして0時頃三ツ峠山登山口に到着し、少々榊原さんと宴会をし、仮眠をする。Mさんは仮眠をしたころにやってきた。

5時頃一旦起きるが、雨が降っているのでまた寝る。6時過ぎ、起き出し出発準備をするが、まだ雨が降っており、気分は乗らないが、岩場へ向かうこととする。

Mさんが準備に手間取っている?のか、「あとで追っかけて行きますので、先に行っていて下さい」と言うので、うりうと榊原さんは、先に岩場手前の四季楽園(山小屋)へ向かうこととする。

6:21、雨の中登りはじめる。榊原さんは傘をさしている。

雨の中のクライミングなんて、全く気分が乗らない。
途中の花?

花か、そうでないのか、もわからない。
7:06、四季楽園に到着。所要時間は前回と同じ45分。

いつもの「アイドル」は・・・
いました。いました。

これは熊でもイノシシでもないよね。
(何でこのような記載をしたか最後に分かります)
やってきました屏風岩。


ここに着く頃には雨もあがりました。


ただ、普通のクライミングは濡れているので難しそう。
三ツ峠山頂を見渡せる場所に来ました。


写真のテントには「RIKKYO AC」と書いてあったので「立教大学山岳部」だと思う。
西方面を見てみる。

南アルプス方面は天気が回復してそう。
しばらく四季楽園のベンチでMさんを待っていると、屏風岩が霧に覆われました。

水墨画のようですね。



・・・ところで、30分以上待つが、Mさんは全然来ないね。
(何か忘れ物でもして、取りに帰ったのかな?)



待っててもラチがあかないので、榊原さんと岩場へ向かうことに。
岩場へ向かう途中・・・

ものすごい荷物を背負った集団とすれ違う。100Lはあろうかというザックに、全員が大きな鍋をくくりつけている。

そんな大きな鍋は何個もいらないと思うが、それは訓練でしょう
岩場に到着するが、直前まで雨なので、フリーで登るのは後にして・・・



写真の場所(左フェースにある人工登攀練習ルート)で、人工登攀の練習をすることに。
Mさんが他のロープを持っているので、現在は8mmロープが一本しかない。

なので、一本のロープをダブルロープとして使うことに。
前回はA1(安定した足場のある人工登攀)でしたが、今回はハングを越えるA2(安定しない場所の人工登攀)をする。

今回、「イージーデイジー登り(仮称)」を実演する。



「イージーデイジー」とは、「デイジーチェーン」というセルフビレイをする道具があるが、その長さを自由に調節できる機能がついた道具である。

今回、その長さを調節する機能を利用して体を引き上げると・・・ とっても楽チン

いままで、腕力で引き上げていたのが馬鹿らしいぐらい楽。

本来は、ハング越えなんて、ぶらぶらして大変であったが、イージーデイジー登りではほとんどぶらぶらしないし、アブミも補助的に使うだけ。

この方法を使わずにはいられないでしょう。



うりうもやってみる。

おお〜、楽チン。
ハング越えも、イージーデイジーで体を引き上げるだけでいいので、腕力もほとんど使わない。

支点が壊れなければ、こんな快適な登りはないぐらい、最高。
軽くハングを越えられた。

ちなみにこのハングは「アパッチハング(5.11b/c)」として、フリーで登ることも出来るようです。




登り終わり、ロープ登攀をしようとしたところで・・・

忘れかけていましたが、Mさんが現れる。

ところで、どこで何をやっていたのですか?



さて、ロープ登攀ですが、これは何かの理由でロープで宙吊りになった時に、セルフレスキューのために使います。

プルージック(分からなければ、左の「こちらをクリック」で調べてください)でもいいですが、今回は「アッセンダー」を使用します。
足はマッシャーを使いました。足でアッセンダーを上げ、アッセンダーで足のマッシャーを上げ、を繰り返す。

まあ、上がれます。
ただし、アッセンダーは登り一方向しか行かないので・・・

下りるのに苦労しました。
さて、岩も微妙に濡れてはいるが、岩登りをするために「右フェース」へ移動する。

今回は、「観音ルート右(V級-)」を登るのですが、ちょっとリードでは濡れて怖いので・・・
左の「一般ルート右(III級+)」を登り、観音ルート右にトップロープを張ることにしました。

榊原さんがリードを、Mさんがフォローで登ります。
下で待っていると・・・

おお、人を背負って懸垂下降をするではないですか。さすが大学山岳部。



ただ、榊原さんが登っている間、Mさんと談笑していたら、山岳部の学生に「うるさい!」と注意されてしまいました。(すいません)
続いて、Mさんも登る。
「観音ルート右(V級-)」にトップロープが張られ、二人が懸垂下降してきます。

うりうが一番バッターで登ります。
さて登りますが・・・

右の大きなクラックですが、これは利用しない方が登りやすいと思います。
でも、雨でいろいろな場所が濡れている。

肝どころは、チョークで乾かす。
さて、核心部の凹角にやってきました。

ここから下を見ると・・・
こんな感じ。



上を見ると・・・
こんな感じで、ここをステミングで登っていきます。ステミング自体は難しい技術でないですが、足元が抜けているので、とても怖いです。

あと、最後のハング越えにホールドが無くて、越えるのがとても怖かった。
終了点に着きました。

いろいろな登りかたを体験できて面白いルートだと思います。
さて、左にある
「キーホール(5.10b、VI級+)」

絶対無理だと思うが、やってみる。



結果は矢印のガバを持ったところでフォール。
こちらは右にある「地蔵ルート左(V級-)」を登っている学生。

何気ないクライミングシーンであるが、靴が普通の登山靴。
(すごい)
最後に、四段ハングの1ピッチ目で人工登攀の練習。

ここは、ピンの間隔が長いので、ちょっと難しいようです。

ちなみにこのルートは「I go!(5.11b)」として、フリーで登ることも出来るようです。
今回も「イージーデイジー登り(仮称)」。

普通のピンの間隔のところは問題なし。
ピンの間隔が長いところは、アブミの最上段に立たなければならない。

ヌンチャクを利用すると、最上段に立つことができた。
Mさんはイージーデイジーがないので、普通の人工登攀ですが・・・

リーチが長いので、普通に登れます。
さて、帰る時間になりました。

帰る途中で・・・



登山道の中腹を指差して

熊が出た、いやイノシシかな?、それも「白い」

とか言っている老人がいた。その話も長くなりそうであったので、適当にさよならしたが・・・。

でも「白い熊」って、ここは北極かい?



四季楽園のベンチで休憩していると・・・

散歩に行っていた「アイドル」が帰ってきた。

たぶん、この犬をみてそう言っているのであろう。
登山口に到着。

到着する時に晴れてくるなんてね。

この日の成果
人工登攀練習
ロープ登攀練習
観音ルート右(V-級):トップロープで登る

今回登山で学んだこと
・「イージーデイジー登り」は最高。

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