2008.12.6 〜伊豆城山クライミング〜
強風の中のクライミング、風で壁から剥がされそうになり、これ以上の恐怖はなかった

エリアマップ
場所
静岡県伊豆の国市

駐車場・登山口
南壁の最寄の登山口の路肩に駐車、できれば対岸のキャンプ場に駐車が望ましいと思う

登山行程
1810頃埼玉自宅-2300頃大仁駅-2340頃城山登山口でテント泊-0730頃南壁へ-0745頃クライミング開始-1430頃クライミング終了-1600頃大仁駅

参考資料
PUMPのホームページに案内図(一部のみ)あり。
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。

なぜこの山?
11/15に 古賀志山を登った時に、次は伊豆城山へ行きましょうと榊原さんに言われる。もちろん「岩」を強化したいうりうにとっては願ってもない話で、当然同行する。

今回はTさんも含めた3人で、懸垂下降の練習と、できればマルチピッチ(登り終わった後、さらに上部に登る方法)ができれば、ということとなっていた。

登山口までの移動・登山記録
12/2の 湯河原幕岩に続き、新宿にやってきました。
今回は新宿で榊原さんと待ち合わせで伊豆へ向かいます。

今回もロープが見えているザックの姿は、かなり奇異に見えたであろう。
(思い込み?)
ここは小田急新宿駅。

今回は帰りの通勤ラッシュで大変混んでおり、伊勢原付近でやっと座れました。
小田原からのJR線で、Tさんと合流し、三島に来ました。

ここでSuicaを改札口に当てるが出られない。ここはJR東海の駅なのでSuicaは使えない。遠くまできましたね。

三島からは伊豆箱根鉄道線に乗り換えです。
23時頃に城山の最寄駅の大仁駅に着きました。

伊豆のいい感じの駅です。
駅前には「足湯」がある。さすが温泉地の伊豆ですね〜。
(修善寺に近いし)

駅最寄のコンビニで、お酒(必須アイテム)と翌日の食事を購入し、タクシーで城山の登山口へ向かう。
城山の登山口前にテントを張る。

早速、この中で宴会です。(のどが渇いた〜)。



テントの中では、山道具や雪山の話。

うりうは、今まで日帰り一般登山専門であったので、これといった道具は要らなかった。なので、道具の知識はほとんどない。(なので、ついていけず・・・)

Tさんが、日本酒(だったかな?)をどんどんついでいただくので、ついつい飲みすぎた感じ。

2時間ほどで宴会も終わり、シュラフで寝るが、寒い中テント泊をしたことないうりうは、寒くて(あと酔っ払って)よく眠れず。



7時頃に起き始めました。(少々二日酔い)

オバサンみたいな話し声がテントの外に聞こえ、先を越されたようです。

テントを片付け、出発しましょう。
登山口には「たのしくゆかいなハイキング」。

今回は「たのしくこわいクライミング」です。
ハイキングコースを歩いて、「南壁」に向かいます。
左はハイキングルート、右はロッククライミングルート。

当然、左・・・いや、右へ向かいます。
(怖いので左でもいいかな?)
樹間から、いかにも「壁」って感じなものが見えてきました。

城山南壁です。
登山口から15分程で城山南壁下部に着きました。

いや〜、ハイキングコースがあるのに、こんな所を登るなんて
本当にバカですね〜。
登る奴の顔が見てみたい・・・って自分がそうだけどね。
準備をします。

うりうも少しづつギアを増やしていきます。
今回はヌンチャク・スリングが増えました。
(まだ全然足りないけどね)
榊原さんが
ホームボーイ5.8
にトップロープを掛けてきます。

このコースは比較的スラブ(緩やか)感が強いです。
でも角度はこんなにあります。70度ぐらいですかね。
(場所によっては垂直)

普通に(フリーソロで)登ったら・・・まあ、落ちて死ぬでしょう。
別の角度から見る。

南向きなので日光を一杯浴びる。
榊原さんが終了点に着きました。高さ15mぐらいですかね。

トップロープを掛けます。
「ホームボーイ5.8」は南壁で一番簡単な(はず)のルート。矢印の所が核心部。

簡単といっても、日頃の練習なしではまず登れないでしょう。ここの岩の特徴は砂っぽいので、ホールドやステップが丸みを帯びて引っかかりにくい。
さあ、登ってみましょう。

最初は、へっぴり腰の上に、壁に張り付いた感じで登っているので、足がすべってしまう。

矢印の核心部で悪戦苦闘したが、まあ登れました。
登ると景色がいいですね。

遠くに見える山は天城連峰じゃないかな?
下を見る。

まあ、ほぼ垂直。



下りた後、榊原さんよりアドバイス。スラブの場合は壁に体を寄せすぎると足がすべるので、なるべく重力に垂直で登るように。

・・・これだ!

これって、スキーの理論とすごく似ている(うりうは元スキー部)。スキーも斜面と垂直に重心をもってこないと「後傾」になり、エッジが利かない。



この理論で、二回目を登ってみると、足がほとんど滑らず歩くように登れた。核心部では少してこずったが全然楽勝。そして、懸垂下降の練習もした。



三回目は、トップロープでリードロープを掛ける練習をしていたら、突風にあおられフォール。



本日は本当に風が強い。

風がルートを少し難しくしている感じである。
榊原さんがビレイ中に壁にくっつく。

こうすると、少し暖かいそうである。
徐々に混み始めました。

右も左もロープで一杯です。

でも、結構おじさんおばさんが多いね。
ここはマルチピッチができるが、南壁上部には誰もいない。

この風では無理でしょう。
吹きっさらしは寒いので、取り付きがブッシュに囲まれた
ラーニング・トゥ・クロール5.9
に移動してきました。

終了点が約40mの長いルートです。さらにマルチピッチもできます。
榊原さんがリードします。今回は風が弱くなればマルチピッチも行う可能性も残して、終了点でビレイすることとなりました。

それにしても、強風のためコールが聞こえづらいし、でこぼこしているので見えづらい。フォローもビレイもやりにくい。
終了点から見るとこんな感じ。

現在、うりうが登っている状態であるが、全く状況がわからない。下からのコールも聞こえづらかったでしょう。
うりうが登ってきました。

前の練習で重心の掛け方のコツはつかみましたが、突風と高度感はとても怖く、

冷や汗だらだら
ロングルートは絶対に腕で登ってはいけない。すぐにパンプ(疲れる)してしまう。

足を岩に掛けられるか確認すると、下がみえて怖い。(だって、つま先一点で立っているのですよ)
ちょっと休憩。

いつもそうであるが、

なんでこんな所に来てしまったのだよ〜

と思う。
ビョーーーーー


ものすごい突風で身動きが取れない。


岩から剥がされる〜。



突風の証拠動画は榊原さんのブログにあります。
(突風時、うりうが歯を食いしばって耐えています)



上部は風が強い上に核心部。

なんちゅう顔して登っているのだ。
終了点に到着。(写真はイメージ)

寒いし風も強いしマルチピッチは無理。

ここから懸垂下降を行うがこれも怖い。
降りてきても、恐怖と寒さで
ブルブル'''

14時半頃に帰りましょう。
帰りは駅まで歩いて帰る。

多くの車が路肩に駐車。
この道、ショートカットできそうじゃない。

・・・結局大回りに。
網打場。

この川で魚が獲れるのでしょうか?
川をのぞくが、魚がいる気配はない。
城山を振り返る。

すごい岩山ですね。

一部のおかしな人が、登りたくなる気持ちがわかりますね。
(↑えっ、わかるのかい?)
少し拡大。

登ったルートや、登ろうとした西南カンテも見える。
大仁駅近くの踏み切りで、踊り子号が通過。

東京に帰るには便利ですね。
大仁駅に到着。後ろには城山。

また、ひどい目に遭いに来るでしょう。
電車からは雪を被った富士山が見える。

春にスキーで滑降ですかね。

この日の成果
気象条件:強風
ホームボーイ5.8:TRノーテンション×2(1回懸垂下降練習) + TRフォール(リード練習)
ラーニング・トゥ・クロール5.9:FWノーテンション
※TR:トップロープ、FW:フォロー

今回登山で学んだこと
・怖かったよ〜。

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