2009.3.8 〜保塁岩クライミング〜
神戸所用ついでに、六甲山で神戸の街を見下ろしながらのクライミング

エリアマップ
場所
神戸市灘区六甲山町

駐車場・登山口
岩場周辺に無料駐車場あり、筆者は六甲ケーブル「六甲山上駅」利用。

登山行程
0930頃/1700頃保塁岩

参考資料
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。

なぜこの山?
3/7はシーサイドホテル舞子ビラ神戸にて会合があり、翌日3/8は特に予定はない。・・・ということは、3/8に関西周辺の山に登れる、ということになる。

普通の登山では関西にはそそる山はないので、やっぱり岩登りでしょう。そこで「ファンクライムクラブ」に関西で岩登りしたいと申し入れたところ、2/8の城ヶ崎にて御一緒した関西在住のMさんが御一緒していただくこととなった。

そこで、どこの岩場にするかだが、うりうとしては神戸市街を見下ろしながらクライミングができる「保塁岩」へ是非行ってみたいので、そこへ行くこととなった。

しかし、出発前日の3/6における3/8の天気は「雨」。保塁岩クライミングに絶望感がただよう。

登山口までの移動・登山記録
ここは、3/7の品川駅。

超久しぶりに新幹線に乗る。自由席であったが、窓際の席を確保することができた。
富士川橋梁を越える。富士山は雲に隠れて見えなかった。

さて、11時過ぎになったことだし、これでも食べるか。
品川駅で買った「チキン弁当(850円)」。

いろいろあったが、一番無難な感じなので、これにした。

鉄道博物館でも食べたことがある。
食べて、うだうだしていると、新大阪駅に到着。

東海道線に乗り換えて「舞子駅」へ向かいます。
エスカレーターの右側に乗るが、前のおっさんが、歩こうとしない。

何で歩かないの?と思っていると、左側が歩くレーンになっている。

関西では左が歩く人用で、関東と逆。

やっぱり関西に来たのだね。
東海道線「快速」に乗り、舞子駅へ向かいます。
途中で、六甲山が見えてきた。

今日は晴れているが、明日はどうなるのかな?
須磨付近で海沿いを走行。

いい景色ですね。
やがて、明石海峡大橋が見えてきた。

舞子駅はもうすぐです。
明石海峡大橋の真下にある舞子駅に到着。

ここから、会合の会場のあるシーサイドホテル舞子ビラ神戸へ向かいます。
駅から10分ぐらい歩くと、シーサイドホテル舞子ビラ神戸に到着。

海を見下ろす高台にある立派なホテルです。

本日は「超」久しぶりに、このような立派なホテルに泊まります。
ホテルからは明石海峡大橋を一望。

でも、会合で室内にこもりっぱなしだったので、見れたのはほんのちょっと。
会合が終わり、食事会も終わり、最上階のラウンジに来ました。このような所なんて来たことがありません。
(でも、山の方が断然いい)

明石海峡大橋がライトアップされています。
翌日3/8ですが、天気は前日にくらべやっぱり悪いようです。

でも、天気が持ちそうなので、待ち合わせのJR六甲道駅へ向かいます。
JR六甲道駅に到着。

今回は、Mさんに加え、SさんとFさんも含めた、計四人で保塁岩に登ります。
JR六甲道駅から六甲ケーブル下駅へ向かいます。

Sさんは・・・後で合流です。
六甲ケーブル下駅に着きました。

早速、ケーブルカーに乗ります。
このケーブルカーの乗車後、遅れてきたSさんと合流。
これが、ケーブルカーの車内。

移動中は雑談をしていたので、景色は全く見ず。
六甲山上駅からは神戸市街が一望。

ここから、保塁岩まで10分程だそうです。



ちなみに、2006.7.28に、ここへは家族と一緒に来たことがある(天覧台というところです)が、当時は山登り自体が興味の対象外であったので、こんな所に岩場があるなんて知らず。



道路を歩いていると「←保塁」という看板が。

ここから、林の中に入ります。
林の中を歩くと・・・
保塁岩の最上部に到着しました。

神戸を見下ろしながら、クライミングなんて、最高ではないですか。

曇りですが、雨に比べたら天気は上々。
のぞきこんでみる。

おお、垂直ですね。

ここにアンカー(確保支点)があれば、懸垂下降で下りた方が楽だと思う。
右(西方面)を見る。

特徴的な岩だね。
ここも登れるのかな?(わからん)
結局、藪こぎみたいな登山道を下りる。
保塁岩中央稜に到着。

Mさんは、外岩二回目のFさんに基本技術の伝授のため、別の所へ行く。

そこで、うりうはSさんとパートナーとして登ることとする。
最初はSさんが登ったことがある写真のルートとする。
(あとで調べると「チビッコフェイス・ハング V- 10m」であることがわかった)

うりうがリードをするのだが、ハング越えで手間取ってしまった。Sさんが登り方を知っていたので、そこを突破できた。
成り行きでうりうは上でビレイすことに。
(写真は「チビッコフェイス・ハング」を登るSさん)

ここでピッチをつなぎ、次のルート(あとで調べると「直上ルート V- 9m」であることがわかった)を登る、「プチ」マルチピッチをすることになった。
2ピッチ目の「直上ルート V-」を登りました。
(見えているテラスはピッチをつないだところ)

とりあえず、リードができてよかったです。
(どきどきしちゃったよ)
南側を見ると、次に登る「ルンゼルート IV 20m」の終了点が見えます。
さて、懸垂下降します。

一回で一気に「チビッコフェイス・ハング」の取り付きまで下りましょう。

ここからの見晴らしもこんな感じで、晴れてきました。
するする下りて、下まで下りれたが・・・

40mロープでぎりぎりであぶなかった。



もし、途中でロープが足りなくなったら、宙ぶらりんになってしまいます。(危険です)



次にこのハング越えをリードしたいな。

「カンテ横フェイスV+」です。ただ、すぐ右は「カンテルートIII+」だし、すぐ左は「右クラックルートIV」だし、どう登ればよいの?。

直上しろ、ってか?



ここまで登ってみてわかったことは・・・
・となりのルートと極端に近いし、支点も共有しているルートもある
・グレード表記がアルパインの形式なので、実際登ってみないとグレードがよくわからない

ちなみに実感としてのグレードは・・・
 チビッコフェイス・ハング V- 10m:5.8〜5.9
 直上ルート V- 9m:5.7
 ルンゼルート IV 20m:5.7〜5.8
 凹角ルート IV+ 20m:5.8〜5.9
 サルカニフェイスダイレクト VI+ 20m:5.11a以上
 カンテ横フェイスV+ 20m:登り方によるが5.8〜5.10a
という感じです。



結局、「カンテ横フェイスV+ 20m」は2ピン目までプリクリップをして、ハングを無理矢理超えたが、3ピン目がかなりランナウト(遠い)しているので、怖いのでやめた。
次は確実に登れそうな
「ルンゼルート IV 20m」
をリードしましょう。
おい、なんだこの支点は・・・リングボルト(しかも錆びている)ではないか。

これでは安心して落ちられないではないか。

(「安心して落ちる」というのも変であるが・・・)



後でわかったことであるが、保塁岩はアルパインクライミングの練習場として発展したものであり、グレードを追求するフリークライミングとしてはほとんど発展していない。なので、丈夫なハンガーボルトやケミカルアンカーは、極端にグレードが高いルートか、アンカーにしか設置されていない。

なので、ここへくる時はカムやナッツなどのナチュラルプロテクションを持ってくる方が安全であるが、うりうはまだ、フリークライミングの装備しか持っていないので、ここでは危険なクライミングとなってしまう。



すごくビビリながら20mを登りきった。特に最後の支点(ここだけ錆びたハーケン)からは、割れ目に足を挟み込む「フットジャム」という方法を使わなければ登れなかったので、べらぼうに怖かった。

もう、リードはお腹いっぱい。



でも・・・



いや〜、晴れてきたし、いい景色ですね。

ここに来た甲斐がありました。
後ろを見ると、先ほどの「直上ルート V-」の終了点が見えます。



フォローでSさんが登り、懸垂下降をするが・・・

直感的に、またロープが足りないのじゃないの?と思うが、結局、懸垂下降をすることに。

結果は・・・ギリギリセーフ(余りなし)。



さっきから危ないな〜。(死ぬぞ)



Sさんも懸垂下降で下りてきます。
さて、12時頃になったし、昼ごはん。

でも、MさんとFさん、全然来ないね。(大丈夫かな?)



やがて、「M道場」のMさん(師範)とFさん(弟子)が戻ってきました。これで、Fさんも午後からクライミング開始です。



さて、昼ごはんも食べ終わったが、うりう的にはリードはお腹いっぱいになってしまった。なので、Sさんリードやって。

Sさんは「今日はセカンド(フォロー)専門」とか言っていたが、結局はリードをやることに。



Sさんが「凹角ルート IV+ 20m」をリードします。

現在いる場所が核心部で、そこを見事突破。



うりうはフォローで登る。

いや〜、フォローは精神的に楽でいいね〜。(ゆとりのクライミング)



Mさんが、「カンテルートIII+」を登ってきます。

現在、安全のためカムをきめています。
(カムがあると、こういう時に安心)
Fさん、かなり上手いじゃん。

Fさんは外岩は経験が少ないが、ボルダリングは結構「イケる」らしい。



4人が同じテラスに集まったので、同じロープで懸垂下降することに。

Fさんが、懸垂下降のセットをするが、セット中に確保を解除してしまった。ここは広いテラスなので転落の可能性は低いが、不安定な場所だととても危険。(確保の解除は一番最後にしましょう)



次に、うりうはトップロープでやや難しい課題にチャレンジしたいので、Mさんと一緒に5.9程度のルートを探すことに。



いろいろ探した結果、これが
「イカワフェイス5.9 10m」
かな?とMさんがリードをする。結局、途中の10mぐらいの所にトップロープを張る。

でも、とても5.9とは思えない難しさのようである。



日本100岩場を見て、いろいろ検討した結果、「サルカニフェイスダイレクト」で「4級+」という結論となった。

でも、このつるつるのフェイスが4級+とは思えないが・・・



うりうが登ってみる。

結局、フェイスの部分は全く登れず、左のクラックを登り、次に右のカンテを登った。

絶対「4級+」なはずがない。



もう一度、日本100岩場を見てみると・・・

「サルカニフェイスダイレクト VI+ 20m」と書いてある。

ん?・・・VI+って、6級+のことじゃないか?

6級は5.9以上を意味し、6級+はこれ以上難しいものはないという表記である。



それにしても、このトポ、本当にわかりにくい!



ボルダラーのFさんがチャレンジするという。

結構上手いので、いけるかも・・・

やっぱ、だめでした。
(10mのランジがきまれば登れるけどね)



そんで、さんざんFさんを野次った、Sさん、やんないの?

やんないそうで・・・



Mさんが「カンテ横フェイスV+ 20m」の核心部だけの10m地点にトップロープを張ってくれました。

うりうが、これに挑戦。
ハングを怪しく突破。

トップロープだと、パフォーマンスが良くなります。
結局登りきり、懸垂下降で下りる。

次来たら、リードですね。
夕方5時ぐらいなりました。

帰りましょう。
帰りは往きとちがう道を戻る。

ここも軽い岩登りである。
六甲山上駅に戻る。
トイレに行って手を洗うと、ご覧の表示。

天然水の意味がないじゃないか?
帰りはちがうケーブルカーに乗る。

本当に楽しい岩登りでした。
(おしゃべりも面白かった・・・さすが関西)

この日の成果
チビッコフェイス・ハング V- 10m:フラッシュ?
直上ルート V- 9m:オンサイト
ルンゼルート IV 20m:オンサイト
凹角ルート IV+ 20m:トップロープトップアウト
サルカニフェイスダイレクト VI+ 20m:×
カンテ横フェイスV+ 20m:リード×、トップロープ途中まで登る

今回登山で学んだこと
・ここはアルパインの練習場であったので、ナチュプロはあったほうがよい

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