2009.2.8 〜城ヶ崎クライミング〜
初のクラッククラミング、ジャミングが決まった時は最高

場所
静岡県伊東市伊豆高原駅南約徒歩10分の「橋立吊橋」下
「ファミリークラックエリア」

駐車場・登山口
伊豆高原駅南の無料駐車場
登山行程
0006埼玉自宅-0620頃/1540頃ファミリークラックエリア
参考資料
PUMPのホームページに案内図(一部のみ)あり。
今回のグレードは「日本100岩場」を参考にしました。
なぜこの山?
前回(1/10)伊豆城山 から、外岩から1ヶ月程あいてしまった。そろそろ外岩へ行きたくなり、ファンクライムクラブで誰か一緒に行ける人を募ったところ、京都在住のMさんがわざわざ伊豆まで遠征していただけることとなり、今回一緒にクライミングをすることとなった。

関西地区にはクラッククライミング(岩の割れ目を利用して登るフリークライミング)が出来るルートが少ないので、今回はクラックがたくさんある城ヶ崎の「ファミリークラックエリア」へ行くこととなった。

うりうは、クラッククライミングは今回初めてあるが、どんな感じかとても楽しみである。

登山口までの移動・登山記録
深夜0時頃埼玉自宅出発。関越道→環状八号線→東名高速→小田原厚木道路→熱海→川奈と車を運転し、2時30分頃川奈に到着、仮眠をする。

5時頃起き出し、朝食は川奈のマックで食べる。

最近は24時間営業の店がたくさんあり、とても便利である。
(働いている人は大変だと思うが)
Mさんを5時30分にピックアップし、
伊豆高原駅南の無料駐車場に車をとめる。

そして川沿いの遊歩道を海に向かって歩く。Mさんは前日にこちらに来られて、下見をしていただいたそうである。なので、道を迷わず進む。

(写真は帰りに撮影)
10分ほどで「橋立吊橋」に着きました。

クライミングする場所は・・・
なんと、吊橋の下。ここが「ファミリークラックエリア」である。

昼になるとギャラリーが多そう・・・

(写真は帰りに撮影)
入り江の一番奥から、ご覧の進入する場所がある。

ここを下りる。
ここを歩いて下りてきました。

振り返ると・・・

(写真は後で撮影)
朝焼けの海ですね。(現在、6時19分)

波の音を聞きながらのクライミングですか〜
ワクワクしますね。

準備をしましょう。



さて、クラッククライミングをするのだが・・・

なんか、手にテーピングをするのだよね。(どうするの?)



とりあえず、Mさんのテーピングを見る。

矢印のところを中心とした甲の部分が痛いので重点的に貼るそうだ。
反対を見る。

こっち側は拇指球(親指の付け根)が当たる所だが、あまり痛くないので貼らないそうだ。
うりうもやってみる。

とりあえず、こんな感じにしてみたが、大丈夫でした。

ここの岩は比較的つるつるなので、テーピングはムキにならなくても良さそうです。
「右岸」を見る。

うりう、Mさんは矢印を示した所を登りました。

「★」が多ければ多いほど人気ルートで、
「NP」とはナチュラルプロテクションを使用するルートです。



ちなみに・・・

「ナチュラルプロテクション(ナチュプロ、NP)」
とはナッツやカムなどの岩にはめこんで安全を確保する器具です。



先ほど写真の右を見ると・・・

さきほどよりは簡単なルートがあります。
動画で見る。

波の音がする中でクライミングをします。
一番最初は「ビギナーズ・クラック5.6NP」を登ります。

最初はMさんが登りますが、フェイス(普通のフリークライミング)と比べてギアの数が半端でありません。
Mさんがナチュプロ(これはナッツ)をきめています。

NPルートはこれらがなければ登ることはできません。うりうはナチュプロを持っていないので、今回はすべてトップロープで登りました。
わかりにくいが、左手にハンドジャムをきめて登っています。

ジャム(ジャミング)とは、岩の割れ目に手足を入れて、それを支点にして登ることです。
登りきったあと、アンカー(確保支点)を作りますが・・・

ここは木しかないが、木が細いのが多いので、太い木を探しに奥まで行ってしまいました。
「ジャミング」なんてやったことがないので、すこし授業。

ご覧の写真のように、拇指球と手の甲を上手く調節してきめるのが「ハンドジャム」。ほかに、フィストジャム、フィンガージャム、サムカムなどがあります。

特に手の甲が、岩で痛いのでテーピングが必要となります。
さて、「ビギナーズ・クラック5.6」に登りましょう。最初の下の部分は広い「オフウィドス」、そして上部が少しだけクラックとなっています。

ちなみに、クラックは広さによって、チムニー(人が入る広さ)>オフウィドス(半分入る)>クラック、と言い方が変わります。

最初に、オフウィドス→左のクラックを登りました。オフウィドスはあまりクラックらしく登らず、上のクラックにハンドジャムをきめて登る。見事、左手にハンドジャムをきめてトップアウトできました。

次に、オフウィドス→右のクラックを登りました。右のクラックは、どうやってもいいジャムがきめられず、結局はフェイス登り(普通のフリー)でトップアウトしました。

ジャミングが決まると本当に気持ちがいいですね。(ちょっと痛いが・・・)
終了点から下を見る。

「5.6」といえども、左のルートはハンドジャムをきめないと登れないので、フェイスよりも難しいです。

初めてのクラック、
登れて最高!
次に、「ベビークラック5.7NP」に挑戦。

Mさんがナチュプロをきめながら登る。
うりうも挑戦。

下の部分はハンドジャムがきめることができれば通過することができ、あとは5.7程度のフェイス登りをするだけでした。

ビギナーズクラックと違う点はハンドジャムを連続しなければならない点です。まだ、フットジャムはさほどきめなくても登れます。
終了点から下を見る。

上のオフウィドスはご覧の感じで、クラックのテクニックはまったく使えません。
次にベビークラックのトップロープがそのまま使える「Oフェイス5.10a」をやってみましょう。

うりう的には5.10aのフェイスは自信がありましたが・・・

黄色矢印のようにのぼっていたが、途中のカチがある部分からどのような方法をとっても登ることができませんでした。・・・で、途中であきらめる。(絶対、5.10aどころか、5.11以上はあるって)

もしかしたら、青矢印のように登って、フレークを使うのかな?(わからん)
フェイスは5.11cを登れるMさんも挑戦。

うりう同様、あの手この手で登ろうとするが、カチの場所から先にどうしても進めませんでした。

11クライマーでも登れないルートは、うりうにも無理です。
現在は9時45分。

エリア全体に日光も当たるようになり、ポカポカしてきました。

のどかな伊豆の海岸ですね。
朝はまだ岩も冷たかったですが、現在は素足でも岩はあたたかい。

本当に冬のクライミングは、ここはベストですね。
さて、次は「シスター・クラック5.8NP」に挑戦。

今度のルートははフットジャムをきめないと登れません。
最初にMさん。
次にうりうが登る。

両手がハンドジャム、左足がフットジャムがきまって、とてもいい感じです。

見事トップアウトできました。
さて、ジャムもいい感じにきまるので「すんごい所」やっちゃいましょう。

すんごい所なので、トップロープを掛けます。
吊橋から見る「すんごい所」。

ほら、みごとにクラックが縦に入っていますよ。
吊橋から見る景色。

見えている岩には釣り人がいます。伊豆はクライミングの他に、釣りでも有名なのですね。

・・・てか、クライミングの方がはるかにマイナーだよ。
右を見る。

大海原に崖。
「すんごい所」の正体はこれ。

ファザー・クラック5.10b★★★NPに
ブラザー・クラック5.10b★★NP。
どちらもとてもきれいなクラックで、途中で合流。

最初に、Mさんがファザークラックに挑戦し、次にうりうが挑戦。

ちなみに核心部が矢印のところで、ジャムのきめかたが難しい(らしい)。


・・・って、「らしい」ということは核心部までいけなかったのかい?
左のファザー・クラックはフォールすると右に振れるので、右のブラザー・クラックを登る。ここは妥協なしの手足ジャミングのみで登る。

登りはじめると・・・

ああ〜、足が痛い〜〜〜、
フィンガージャムがきまらない〜〜
いててて・・・


とバカ騒ぎして終った。(何をしたか覚えていない)



こんなもん登るなんて「マゾ」以外いない。

ちなみにMさんのMは、イニシャルですよ。(間違えないで下さい)



ちなみにMさんは、ファザーもブラザーも登ったが核心部で惜しくもフォール。

他の上手そうなグループも同じ場所でフォールしていた。
これは先ほどの「橋立吊橋」。

ここでは観光客が足を止め写真撮影している。

時々「キャー、怖い」とか悲鳴が聞こえてきたが、さっきのクラックをやってみると、もっと大きな悲鳴があげられます。(保障します)

次は、この橋の真下の・・・
アンクルクラック5.9★★NP、これもトップロープで。

すんごいハングで、こんなん登れるの?

下からみると・・・
こんな感じ。

Mさんは、さくっと登ってしまいました。
うりうは一回挑戦して全く第一弾のハングが登れず・・・。そして休憩。

二回目の挑戦で、第一弾のハングを右手をハンドジャム、左手をホールドを持ってマントリング・・・で一回休憩。そして、第二弾のハングを右手(だったかな?)をハンドジャムしてマントリングできた。マントリングが出来ると上の穴の中に顔を突っ込み休憩して、トップアウト。

これ、本当に5.9なの?、使うジャミングがハンドジャムだけだが、フェイスでは5.10bはある感じだが。
本日結局、ここのエリアに来たのは、我々含めて3組6名。

クラッククライミングはマイナーなのですね。
(クライミング自体がマイナーなのに・・・)
最後は反対側の左岸の「サム・クラック5.8NP」いっちゃいましょう。

一見すると、スラブチックで楽勝そう。

ところが登ってみると、ナチュプロがかかる場所が少なくランナウト(支点から支点までの距離が長い)した上に、ホールドがいまいちなので、結構やばいルートであった。(でも5.8は正解だと思う)
Mさんが登る。

アンクルクラック5.9よりも、いろいろな意味で、てこずった感じ。
うりうもトップアウト。

このルートは、アルパイン+クラックみたいなルートで面白かったです。
ギャラリーがいました。

いままでも見られていたのかな?
最後の核心部は・・・

テーピングをはがすこと。すごく痛かった。
現在の時刻は16時頃。

まる一日、このエリアにいました。

楽しいクラッククライミングでした。
駐車場に帰る時に前を歩いていたのは「釣り人」。

やっぱり、クライミングはマイナーかな?

この日の成果(トップロープ、クラック)
ビギナーズ・クラック5.6NP:○
ベビー・クラック5.7NP:○
Oフェイス5.10a:×(これだけフェイス)
シスター・クラック5.8NP:○
ブラザー・クラック5.10b★★NP:×
アンクル・クラック5.9★★NP(ハング):各駅停車でトップアウト
サム・クラック5.8NP:○

今回登山で学んだこと
・クラックは楽しい(が痛い)。
・いろいろ技術が増えると良い。

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