2008.9.12
〜鹿島槍ヶ岳(2889.1m)・爺ヶ岳(2669.8m)〜

初めての北アルプス上陸、スーパートレイルも無事成功させる

鹿島槍ヶ岳の展望へ

ルートマップ
標高差:1539m
累積標高差:2003m
平面距離(全行程):19.8km
駐車場・登山口:長野県大町市扇沢
コースタイム:扇沢-(3:50)-種池山荘-(1:00)-爺ヶ岳-(1:10)-冷池山荘-(2:10)-鹿島槍ヶ岳-(1:30)-冷池山荘-(1:40)-爺ヶ岳-(0:40)-種池山荘-(2:30)-扇沢
コースタイム(合計):14:30
登山時間:扇沢-鹿島槍ヶ岳-扇沢。8:05、単独行

登山行程
埼玉自宅2206-0119扇沢0413-0755鹿島槍ヶ岳南峰0841-1013爺ヶ岳中峰1029-1218扇沢

なぜこの山?
うりうはいままで北アルプスの山を登ったことはない。そこで、今回はスーパートレイルで北アルプス登山をしようと考えた。前回のスーパートレイルは8/2に南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)を制覇しようと考えたが、道に迷うと高山病にて西農鳥岳までで撤退となった。

最近は持病の胃痛も悪化し、スーパートレイルを成功させる自信はない。二回連続失敗するわけにはいかないので今回は慎重に行動予定を検討した。自主スーパートレイル基準は「コースタイム13:00以上」なので、とりあえず、コースタイムが13:00に極めて近く、前回高山病になったため、標高もなるべく3000m以下、仮眠も十分とるため、運転時間もなるべく少ないところは、扇沢から登る鹿島槍ヶ岳(標高2889.1m、コースタイム14:30、累積標高差約2000m)となった。

登山口までの移動・登山記録
22:06埼玉自宅を出発し、入間ICから立科ICまで高速道路で移動、1:19に長野県大町市の扇沢に到着し、仮眠をする(前回のスーパートレイルは仮眠をしなかったため高山病になる)。4:00頃起きて、用意をする。

ここは扇沢の爺ヶ岳登山口。あの黒部ダムへ行くトロリーバス出発地の「扇沢駅」の少し手前です。

今回は柏原新道をガツンと登ります。

4:13(0:00)、出発。
すぐにご覧の標札。

その横には「標高1350m」の標札もある。あと1500m以上登る。
「熊に注意」。

これを見て、熊よけの鈴をつける。
(最近は熊よけの鈴はザックに入れっぱなしであった)
最初は「モミジ坂」と呼ばれる坂道を登る。この登山道はとても整備されており、ご覧の階段も作られている。

とりあえず標高2450m(標高差1100m)の種池山荘をめざします。
4:36(0:23)、「八ツ見ベンチ」が現れる。

ここからは八ヶ岳が見えるらしい。
ちなみにこれが帰りに撮った景色。

かすかに霞みのなかに八ヶ岳が見えるが、
上まで登ればもっとよく見える。
ガシガシ急登を登ると・・・
4:48(0:35)、不安定な「ケルン」が現れる。

コースタイムは1:20。
ケルンからは比較的道が緩やかになる。
ここから種池山荘を見ながら登ることができる。

これは帰りに撮った種池山荘。
五時過ぎになると明るくなってくる。

振り返ると針ノ木岳と蓮華岳。
このようなやや崩落した場所も通過。
振り返ると雲海も広がる。
種池山荘が近づいてきた。
5:49(1:36)、種池山荘に到着。コースタイムは3:50。

ここで風景の写真を撮るが、後の稜線〜山頂の方がきれいであった。
さあ、ここから鹿島槍ヶ岳までは大展望の稜線歩きだ。

とりあえず、正面の爺ヶ岳南峰へ向かう。
これは帰りに撮った爺ヶ岳。

手前のピークが南峰、左奥のピークが最高峰の中峰、さらに左には北峰もある。

中峰と南峰は登頂可能であるが、往きはトラバース道を使って爺ヶ岳はパスする。
ハイマツの道を少し歩くと・・・
朝日に浮かぶ鹿島槍ヶ岳が見えた。
後ろを振り返ると立山連峰が見える。

なんとすばらしい景色か。
爺ヶ岳へ向けて進みましょう。

ここからは、南峰直下まで約200m登りとなる。
南峰直下に着く。

ここから30mぐらい登れば南峰山頂だが、パスをする。
次は中峰へ。

いったん下って、中峰直下まで登る。
左には鹿島槍ヶ岳。

まだコースタイムにして3:00以上はある。
6:21(2:08)、中峰直下に到着。

暫定コースタイム4:50。
ごらんの標高分、巻いちゃいましょう。

帰りに寄ります。
北峰です。中峰から下って登ります。

これは、トラバースの道しかありません。
途中で見かけた雷鳥。

みごとな保護色です。
北峰直下からは、ご覧のコースです。

約250m下って、約500m登ります。恐ろしいですね。
途中で大学生のグループに会う。

話かけると、前日に扇沢から鹿島槍に登り冷池山荘に宿泊し、当日は扇沢へ帰るそうだ。一日目は9:40のコースを登ったことになり、重い荷物では結構ハードな山行です。あとですれ違う高齢の団体は「二泊三日」でかなりの余裕の登山ですね。
6:47(2:34)、冷乗越に到着。コースタイムは5:50。

まだ、2387mの最低点まで下り、写真の冷池山荘へ向かいます。
6:52(2:39)、冷池山荘に到着。コースタイムは6:00。

かなり大きな山小屋です。後立山縦走が人気コースであることがわかります。
小屋の横には「池」で、後ろは爺ヶ岳北峰と中峰。

これが「冷池」かな?。
小屋の横を通りぬける。

「生ビール」などの誘惑があるので注意。
数分歩くと「テン場」。

一張のテントがまだありました。
さあ、鹿島槍がかなり近づいてきました。

ただ、中央の南峰に登るには、左の布引山を一度登らなければいけません。 (また余計なピークがあります)
さあ、布引山へ登っちゃいましょう。

この登りも結構「きてます」。
7:27(3:14)、布引山に到着。コースタイムは7:20。

ここの標高は2683m。少し下って、まだ200m以上登らなければいけません。
さあ、鹿島槍南峰へ最後の登り。

いい加減に疲労がたまってきました。
ガシガシ登って、山頂直下。

岩がゴロゴロしているので歩きにくい。
結構見かけたのが、荷物をどこかにデポした人々。

登山道を往復するのであれば、そうすれば良かったと思う。

なぜかというと・・・
重い予備のトレランシューズや雨具など、余計な荷物を持ちすぎた。

こんなのは、どこかに置いてこれば楽だった。
もう少しで山頂。
7:55(3:42)、鹿島槍ヶ岳南峰に到着。コースタイムは8:10。

爺ヶ岳を少しトラバースしたので、このコースタイムは実際は少し短めと思う。

展望へ
記念写真。

さすが、秋の気配が漂っているので、山頂は少し寒い。

あと、やっぱり登山は「ランニングシューズ」が一番。
(少し足の裏が痛いが・・・)
山頂で写真撮影をしていたら、ものすごいスピードで登ってきた23歳のKさん。

話しかけると、南の屋久島から百名山めぐりの途中らしく、来月には北海道でゴールするつもりであるらしい。さらに扇沢からここまで3時間で登れるらしい。

ここから八峰キレットを通り、五龍岳を越えていくらしい。
この景色は鹿島槍に登るまでは見ることができない。(北方面)

手前は八峰キレット、稜線の先には五龍岳、その先には白馬岳も見える。
右に目を移すと、北峰の向こうに妙高山付近が見える。
西方面には立山と剱岳。

山頂広場はこんな感じ。
登ってきた稜線。(南方面)

奥には槍穂高連峰が見える。
8:41(全行程4:28, 下山0:00)、山頂に46分滞在して、下山開始。

ガレ場を小走りで下りる。
概ね、このような登山道であるが、全面岩の部分も少なくない。
往きに気付かなかったが、冷池山荘のテン場近くにご覧の池がある。
もうすぐ冷池山荘。
9:28(5:15, 0:47)、冷池山荘に到着。コースタイムは1:30。

いままでは下りは足先痛に悩まされていたが、今回は歩き方にコツを覚えたので痛くはない。
冷乗越を通過。

ここから、種池山荘までは登り下りを繰り返す。疲れた足には登りはこたえる。
しばらく歩いて爺ヶ岳三峰を見る。

帰りは最高峰の中峰に寄る。
北峰をトラバースして、中峰を見る。

左の中峰へここから登りかえす。
中峰への道。
トラバース道から左に外れ、山頂に向かう。
10:13(6:00, 1:32)、爺ヶ岳中峰に到着。コースタイムは3:10。

ここでも景色の写真を撮る。

展望へ
爺ヶ岳から見た鹿島槍ヶ岳(北方面)。

冷池山荘とそのテン場も見える。
これから帰る稜線。後ろには立山も見える。小屋は種池山荘。

南峰はトラバースする予定。

10:29(6:16, 1:48)、16分休憩して下山する。
中峰を下り、また登り、南峰をトラバースする。
あとは下りのみ。

種池山荘への足取りも軽い。
10:56(6:43, 2:15)、種池山荘に到着。コースタイムは3:50。

ここで少しのんびりして、帰りの2:30のコースを1:00を目標で帰りましょう。

11:01(6:48, 2:20)、5分休んで出発。
帰りは小走りで帰りましょう。
下りはとても単調なので、扇沢が見えるベンチで10分程休憩してしまった。

ここでカメラ機材を担いだ男性と少々雑談。
11:51(7:38, 3:10)、すぐにケルンに到着。コースタイムは5:30。

ここで登りの登山客が休憩しようと思っていたらしいが、広場がないので休憩できず。



下山中に外国人を抜かすが、「Fast!」と言われる。



もうすぐ、扇沢の駐車スペース。
12:18(8:05, 3:37)、扇沢の駐車スペースに到着。下りのコースタイムは6:20、全行程14:30。

今回は休憩(鹿島槍46分、爺ヶ岳16分、その他十数分)を除けばコースタイムの半分以下で走破できた。

速攻、家に帰る。15:30頃自宅に到着。

今回登山で学んだこと
・今回は下りの足先痛のタイムロスが無かったため、極めて順調な走破ができた。走り方の工夫で速度が全然変わる。
・やっぱり仮眠は大事。

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