2008.7.5 〜至仏山(2228m)〜
尾瀬スーパートレイル最終章「最後の戦い〜先に行ってくれ〜」
ルートマップ(今回は山ノ鼻-鳩待峠の区間)
累積標高差(全行程):1900m
標高差(山ノ鼻--鳩待峠)/累積標高差(山ノ鼻-鳩待峠):823m/886m
登山時間(全行程):11:14、同行者3人と
登山時間(山ノ鼻-鳩待峠):4:09、同行者2人と
登山行程
1213山ノ鼻-1300中間点-1355/1418至仏山頂-1450小至仏山-1518オヤマ沢-1622鳩待峠
登山記録
尾瀬(見晴-山ノ鼻)の続きのお話。
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寝ながら聞こえた話。
pecoma君
12:00に出ますので、恐らく15:30〜16:00ぐらいで鳩待峠に着きます。
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山と高原地図によると残りのコースタイムが5:05、2/3で歩くことを考えれば、妥当な計算であろう。しかし、ここではっきり言おう、べらぼうに暑い(少なくとも25℃はある)し、現在の残りの体力では、その時間では無理です。
(と心の中で思った・・・つまり言っていない)
時計を見ると、もうすでに12:00を回っている。なんだもう出発しなければならないのか〜。
(ほとんど寝ていない)
ぱっと起きて出発する。
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ここは至仏山と研究見本園の入口である。
12:13(全行程7:04, 至仏山登山0:00)、出発する。
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最初に研究見本園を通り抜ける。
目の前に迫るのは至仏山。
今までと同じように最後尾を歩きます。
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12:16(7:07, 0:03)、ここから急登が始まる。
pecoma君が入山届を書こうとするが、
書くことが多すぎるようで提出せず。
(もしもの場合は、I先生が通報してくれますでしょう)
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ここからは山頂までは一方通行のようである。
つまり一度登り始めたら、帰ることは出来ないのである。
さあどうする。
もう、山ノ鼻出発時点で腹は決めていました。
「場合によっては引き返す」と。(じゃ、じゃくすぎる・・・)
(とても「死んでも引き返しません」なんて言えません)
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早速、pecoma君先導で爆走が始まる。最初だけは食らいつく。
あの〜、登りはじめから、すでに足が疲れているのですけど・・・。
(あと、べらぼうに暑い)
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登り始めて約12分後、途中で先頭がchippeさんと交代となり、少しペースが遅くなる。
でも、ついていく体力は全くありません。
(もう「爆死」状態)
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森林限界を超えました。
とどめを刺すように、直射日光が襲いかかってくる。
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頂点はまだあそこ。
なんでもいいけど、もう止めたくなったんですけど・・・。
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12:38(7:29, 0:25)、
ああもうだめ、写真のベンチで動けなくなる。
写真の男性に「あとどれぐらいですか?」と聞くと
「残り半分ぐらい」と答える。
半分か〜、どうしようかな〜、と思っていたら・・・
「あっ、ごめんごめん、まだ1/3しか登っていなかった」という。
(がくっ)
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もう帰りたいよ〜、なんでこんなことしているのだよ〜
(子供の泣きと変わらない状態)、とベソをかいていると・・・
pecoma君が「1/3を30分かからず登れたではないですか、
登れたも同然です。がんばりましょう」と、まさに大人の対応。
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しばらく休むと、やや復活したので登り始める。
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登り専用のはずの登山道を下っている人が多数いた。
あるオヤジは「勝手に登り専用にするな」と怒りながら、
下っていた。
(怒るぐらいなら、ここに来なければいいでしょう)
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あづ〜、やっぱりだめ。
わずかな日陰に逃げ込んでしまった。
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ここからは山頂は、全く見えない。
本日の天気予報は夕方に「雷」の可能性。
雷でもいいから、雨よ降ってくれ。
(本当に雷がなったら、しゃれになっていないが)
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完全に倦怠感が漂う風景。
pecoma君、いい映像を撮ってくれた。
(とてもよく伝わる)
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13:00(7:51, 0:47)、中間地点に到着。
天地がよくわからない写真だが、この表札は倒れていたのです。
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至仏山の蛇紋岩は「すべる」という話であったが、実際は・・・
すべる。
(この書き方もかなり「すべった」)
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pecoma君が、撮ろうとしているぞ。
かっこいい男を、よりかっこよく撮ってください。(二度目)
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何だ、風景の写真か。
いい男が台無しではないか。
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少し休憩するにはいいベンチであるが・・・
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学生は先に行っているので休めず。
それにしても、pecoma君は元気だね。
わざわざ難しい登り方をしている。
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鎖があった。
鎖を使わせようってか?、これは私に対する挑戦だな。
(しっかりと使いました)
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それにしても、山頂が全然見えてこないね。
見えているところが山頂か?
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だいぶ近づいてきた感じがする。
ちなみ矢印は「エーデルワイス」が咲いている。
至仏山の展望へ
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あら違った。まださらに高いところがあった。
至仏山に「うっちょ〜ん」と言われた気分だ。
やられたよ。至仏山に。
(二回目)
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雪渓を越える。
あまりの暑さに、雪を体中になすりつけてしまった。
(気持ちイイ〜)
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向こうには「小至仏山」が見える。
すると・・・
電話が鳴る。
妻からの電話。
「職場から、電話があったけど通じない」とのこと。
すぐに職場に電話をするが、電波が中途半端で通じない。
ということで、この件は放置。
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とかしている間に・・・
13:55(8:46, 1:42)、山頂ゲット。
バリバリ元気だぜー。
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さあ、記念撮影も終りましたので、休憩しましょう。
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カラ元気出すのは疲れるね〜。
ホントに。
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しか〜し!
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どんなに疲れていても、景色の写真だけは撮〜る。
(かなり霞んでしまったが)
至仏山の展望へ
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尾〜瀬〜ヶ〜原〜の〜〜〜
風景!
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あ〜そ〜こ〜は〜〜〜
鳩待峠!
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えっ?、あんな遠いの。(ふと現実に戻る)
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14:18(9:09, 2:05)、下山をする。
写真方面が帰る方向。
後ろにわずかに見えるのが小至仏山。
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で、道を間違える。
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わけわからん所を通って、リカバリーを図る。
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最後は岩をボルダリングしてリカバリー完了。
体力もバッチリ消耗。
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これが至仏山山頂。
尾瀬の反対は崖になっているのである。
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小至仏山。
暑くなく、疲れていなければ、気持ちのよい道である。
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振り返って、至仏山方面。
蛇紋岩の岩肌が特徴的な山である。
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小至仏山山頂。
とても狭い。
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14:50(9:41, 2:37)、小至仏山山頂の碑。コースタイムは3:35。
ここは、墓石みたいな標識ばかりである。
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雪渓を横切る。
これは二回目だったかな?。忘れてしまった。
雪渓で「グリセード」みたいなことをやった記憶があるが・・・ここではない。
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湿原が出現。(←ちょっとギャグ)
尾瀬ヶ原を見てきたので感動はなし。
(あと、疲れているし)
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もうボロボロだ。
「しんがり」はつとめた。後ろは守る。
学生たちよ先にいってくれ。
(かっこいいこと言っているが、
ただ、ついていくことが出来なくなっただけ)
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15:18(10:09, 3:03)、オヤマ沢を通過。
コースタイムは3:55。
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小至仏山を見上げるところでへたりこむ。
5分ほど動けず。
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残り2km。
山の2kmって遠いんだよね。
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また、へたりこむ。
5分ほど動けず。
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おお、鳩待峠が見えた。
助かった。
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16:22(11:13, 4:09)、鳩待峠に着きました。
コースタイムは5:05。
みなさま大変お待たせしました。
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「生還」記念のポーズ。
自分の中では「フォー」のつもり。
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I先生のコンロで「サッポロ一番塩ラーメン」作ります。
ゴチになります。
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めっちゃ、うめ〜。
今日のエネルギーはコンビニで買った「パン一個」だけだし、
大量の汗で、塩分は体の中にほとんどないし。
最高です。
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帰宅後、四日間は渇きが取れず。本当に暑かった。
今回登山で学んだこと
・いままで、登山で「夏」を経験したことはないが、「夏」もかなり大変な状況であることがわかった。今後は「暑さ対策」も考え、計画を立たてなければならない。
尾瀬スーパートレイル
尾瀬(鳩待峠-見晴)-
燧ヶ岳-
尾瀬(見晴-山ノ鼻)-
至仏山
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