2009.6.14 〜富士山滑降〜
当初は浅間神社から滑降予定であったが、強風とガスのため九合目から滑る

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ルートマップ
標高差:1010m
累積標高差:1010m
平面距離(全行程):5.2km

登山口・駐車場:静岡県富士宮市、富士宮口新5合目駐車場
標準コースタイム(夏季):五合目-(0:20)-六合目-(2:40)-八合目-(約0:50)-九合目
標準コースタイム(夏季)合計:往き約3:50
登山時間:五合目-九合目-五合目。4:04、単独行

登山行程
2100頃埼玉自宅-2300頃/0413五合目-0424六合目-0456七合目-0525元祖七合目-0554/0609八合目-0637/0652九合目-(一回目滑降)-0703元祖七合目付近雪渓末端-0724元祖七合目-(二回目滑降)-0727七合目付近雪渓末端-0817五合目-1018埼玉自宅

なぜこの山?
いつもの長い前置き。

目標・・・という程ではないが、前回(2008.6.1)富士山に登った時に「次回、富士山に登った時はスキーで雪渓を滑り降りる」こととしていた。

うりうは、大学卒業以来約10年以上スキーから離れている。そこで、二回の入笠山(一回目(2008.12.27)二回目(2009.2.1))でスキーの勘を取り戻すのと、バックカントリースキー(山スキー)とはどんな感じかを体験し、あとは実行に移すだけであった。

ただ、現在はスキーより岩登りの方が面白いので、ついつい岩登りばかり行ってしまい、富士山へ行くタイミングがなかった。当日(2009.6.14)も、天気予報は「くもり一時晴れ、午後より雷」という富士山を滑るよりは、近場で岩登りしていた方がよい天気であったが、今週を逃すと今シーズンは富士山を滑ることが出来なくなりそうなので、少々危険であるが実行することとした。

登山口までの移動・登山記録
当日の午後は雷が鳴る予報であるので、午前中に下山しなければならない。そこで、前日20時帰宅後、すぐに登山の準備をし、21時に埼玉自宅を出発した。

入間IC-(圏央道)-(中央道)-(富士五湖道路)-須走ICと走り、23時に富士宮口五合目に到着し、仮眠をとるが、風の音が強かった。

3:45、結局あまり眠れずに目覚ましが鳴り、起きる。

風も強く、八合目付近より上はガスに覆われている。



なんか・・・すごく危険じゃない?

こんな悪天候で登り、挙句の果ては雷に打たれるなんて考えると・・・



や〜めた、という気になるが・・・



でもね、ここまで来てやめたところで他に何が出来る?(ガイドも持っていないし)

う〜ん、悩ましい。クライミングギア持ってこれば、岩登りネタに参加できたのだが。



・・・と自問自答していると、中年夫婦が登りはじめた。(普通の富士登山)



であれば、大丈夫でしょう。(人間ってこんなもの)



という感じで用意をする。

ご覧のように30Lザックにスキー板と靴を装着する。
4:13(富士登山開始から0:00)、富士宮五合目を出発する。
前回(2008.6.1)はここ(五合目)からが通行止めであったが、今回は六合目から通行止めのようである。

あと、スキー・スノボは「御遠慮下さい」となっている。「禁止」ではないので、遠慮しなければ、やっても構わないと解釈もできる。

ということで、そのまま入る。
もう日の出ぐらいなので、前回(2008.6.1)のように道に迷って、登山道を登らず直登することはない。

登山道を六合目へ向かう。
4:24(0:11)、六合目(標高2490m)の小屋を通過。
標準コースタイムは0:20。

すると・・・
「落石及び凍結により危険なため、通行を禁止します。」という看板。

前回(2008.6.1)同様、一休さんのとんちネタで、ここを通行せず、別のところを通行すれば問題ない、と解釈できる。



ということで、横を通り抜ける。



見たところ、七〜八合目より上はガスで、風も強そう。

ちゃんと上までたどり着けるかな?
右手には宝永山。

富士山頂以外は概ね天気は良好のようだ。
振り返り撮る。

六合目から少し登ると、うりうより先に前述の夫婦と単独の男性が登っており、瞬時に抜かす。
七合目手前より残雪が出現。

ここより登山道から外れて雪のない所を登る。
4:56(0:43)、七合目(標高2780m)の横を通過。

登山道から外れています。
ところで靴ですが・・・

やってしまいましたね〜、ランニングシューズです。

こんなので積雪地帯を登れるのでしょうか?
登山道でないので、ガラガラ崩れる瓦礫を登る。

こんなところランニングシューズで登るなんてバカですね。
(しかも「スキー板・靴」という荷物付き)
この雪渓があったので登山道から外れた。

登山道へ戻るように歩く。
5:08(0:55)、登山道に復帰。

やっと登りやすくなった。
5:18(1:05)、振り返り撮る。

だいぶ抜いた人を引き離してしまいました。
(これでも高山病予防のために速度を落として登っています)

・・・ですが「上に誰もいない可能性」を作り出していることとなる。うりうに何かあった時、これらの人たちが撤退した時は誰も助けてくれない。
元祖七合目が見えてきました。

ここより先はガスの中のようです。
5:25(1:12)、元祖七合目(標高3030m)を通過。
元祖七合目から上を見る。

八合目はガスの中で見えません。
元祖七合目の横の雪渓です。

帰りはここより七合目付近まで二回目の雪渓滑りをします。
雪渓は上まで続いていますが・・・
途中に割れ目の入った場所がある。

滑らないほうがよさそうだ。
5:46(1:33)、ガスの中に入ってしまい、風も強い。

登っているので寒くはないが、とまったら寒そう。
八合目が見えてきた。
5:54(1:41)、八合目(標高3250m)に到着。
標準コースタイムは3:00。

寒く、風も強いので、どうしよう?
ここは入れるようである。

ここに一時的に避難する。
入ってみると、4畳ぐらいの広さがあり、奥は診療所(ロックされている)である。

後で、ものすごい風の動画を見せますが、スキーを滑りに行くというより、嵐の中に突入する自殺行為である。

どうするか考える。
6:09(1:56)、意を決して、登りはじめることとする。

これより先は積雪も多く、ランニングシューズで行けるのか?
鳥居を通過。

背負ったスキー板であおられて、立つのもままならない。
証拠の強風。

こんな所、登りたくないでしょ?
(では、なんで登るのだ?)
強風にあおられながら登ると九合目が見えてきた。

右方面が本来の登山道であるが、ランニングシューズで滑ったので、石垣を直接登った。
6:37(2:24)、九合目(標高3410m)に到着。

標準コースタイムは約3:50。
これは前回(2008.6.1)の写真であるが、九合目まで登ると、ここから雪渓を滑り降りることができる。

ここから九合五勺へ行こうが、浅間神社へ行こうが、結局同じ雪渓をすべることとなる。

「山頂から」というこだわりがなければ、九合目からでも問題はない。



うりうは昨年山頂も踏んでいるし、これ以上登ってもガスの中滑るだけであり、あまり遅くなると雷に撃たれる可能性もあるので、ここから滑ることとする。



さて、準備ができました。

帰れると思うと少しホッとします。
6:52(2:39)、ガスの中なので恐る恐る滑り始める。

本当に何も見えません。
雪渓をトラバースすると・・・

やがて、反対側の端が見えてきました。



これで雪渓の雰囲気が分かったので、速く滑ります。



やがて、ガスも晴れてきました。
でも、すぐ終わりが見えてきた。

登るのは時間がかかるけど、滑るのはあっという間。
7:03(2:50)、一つ目の雪渓を滑り終える。

ここから元祖七合目へ歩く。
すぐに元祖七合目が見えてくる。

ブルドーザーを通すために雪渓が除雪されており、取り付ける場所が小屋近くであった。
7:24(3:11)、元祖七合目から二つ目の雪渓を滑り降ります。

ここから七合目までなので少しです。
動画を撮りながら滑ります。

少しは雰囲気が伝わりましたか?
すぐに終わりです。
7:27(3:14)、二つ目の雪渓を滑り終える。

上を撮影。
少し右に歩くと七合目がすぐ見える。

雪渓があるので小屋へは行かず。
写真では見にくいが、数名のスキーヤーとすれ違いました。

午後から雷が予想されていますが、大丈夫ですか?
六合目手前から雪渓を撮影。

現在は八合目まで見渡せますね。
五合目が見えてきました。

写真の人もスキーヤーです。
8:17(4:04)、全行程4時間4分で五合目に到着。

すぐに自宅に帰りますが「朝8時17分」って、これから遊びに行く時間だよね。
五合目より撮影。

本日の午後はどうなったでしょうか?(わかりません)



自宅には10時18分に到着。

・・・って、富士山に登って首都圏に帰ってくる時間かい!



自宅に到着後であるが・・・

妻が息子を連れて川の博物館へ行きたいという。まだ近場の行楽へ行くには丁度いい出発時間なので行くこととする。その話はこちら



今回登山で学んだこと
・来年は天気いい時にお鉢も滑ろうかな〜。

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