2009.4.26 〜那須岳(1916.9m)〜
リベンジ目的の二回目登山も吹雪のため朝日岳まででまたも撤退

ルートマップ
標高差:-m
累積標高差:680m
平面距離(全行程):7.1km
駐車場・登山口:栃木県那須塩原峠の茶屋駐車場
コースタイム: 峠の茶屋-(0:40)-峰の茶屋-(0:55)-朝日岳-(0:40)-峰の茶屋-茶臼岳(含、お鉢めぐり約1:30)-峰の茶屋-(0:30)-峠の茶屋
コースタイム(合計):約4:35
登山時間:峠の茶屋-峠の茶屋。5:18、同行者二人と

登山行程
0718峠の茶屋-0802峰の茶屋-0850朝日岳-0949/1051峠の茶屋-1126茶臼岳-1236峠の茶屋



なぜこの山?
当日の約1ヶ月前に母校大学山岳部コーチのI先生より山行の誘いを受ける。普通の山行ではとりあえず日本百名山制覇で行きたいので、昨年4/12の前回は三本槍岳をめざして、突風と鎖場の崩落のため途中撤退した那須岳を提案したところ、了承を受ける。

鶏冠谷右俣では沢で遭難せず、登山道で遭難せず、林道で遭難?他数々の伝説を生み出しているライチョウさんも今回同行する。(今回も伝説を生み出すでしょうか?)

登山口までの移動・登山記録
東北道を走り、那須ICで下りる。

7時頃に峠の茶屋駐車場に到着。

朝日岳もよく見え、どうも本日は晴れのようです。
出発します。登山口にはまだ残雪が残っています。

二日前に 奥高尾トレランで発症した右膝痛があり、あまり歩けません。
最初は残雪を歩きます。
やがて残雪もなくなります。

ただ、本日の天気予報は晴れでしたが、雲行きが怪しい。
峰の茶屋避難小屋が見えてきました。

今回も前回同様、強風が吹き始めました。

右に雪渓が見えています。登山道はその二ヶ所をトラバースします。
強風の中、とりあえず避難小屋へ避難。

今回は春山登山のつもりで来ましたが、冬山モードに切り替え三本槍岳をめざします。
強風の中、最初の難関の雪渓トラバースへ向かいます。
一回目の雪渓トラバースを渡ります

I先生とライチョウさんはアイゼンを着けましたが、うりうは「トレラン靴」のまま雪渓を渡ります。(軽アイゼンは持ってきましたが)
アイゼンを着けていないのですごく落ちそう・・・

でも、写真だけはしっかり撮る。
二回目の雪渓トラバースを渡ります。

一回目より急で長くさらに怖さは倍増です。

にもかかわらず、うりうはノーアイゼンで渡る。(←アホです)



5mぐらい渡ったところで、足を滑らしたがなんとか止まった。

激冷えた・・・(死ぬかと思った)

二回目のトラバースは写真を撮る余裕はなし。



無事トラバースは通過。
(二人はうりうが滑落しそうになったことは知らず)

はい、記念写真。
続いて、三本槍岳をめざします。
山陰から稜線に出ると猛吹雪。

「晴れ」の予報は???
猛吹雪の中、鎖場を越え、朝日岳西肩に到着。

I先生はとりあえず朝日岳へ向かうという。
朝日岳へ向かう。
朝日岳に到着。

猛吹雪の中、記念撮影。
(他にも何枚か撮影したが、見るも無残な姿でした)
朝日岳西肩に戻り、この吹雪では進むことは無理と、撤退を決める。

前回(朝日岳西肩手前)よりはわずかに進みました。
撤退を決めるも、戻るのも大変。(現在の気温は氷点下3℃)

ライチョウさんの手袋も軍手レベルなので、手もかじかんでいます。
雪渓トラバースにやってきました。I先生はアイゼンを着け、すぐにトラバースを越える。

ライチョウさんは、アイゼン(12本歯)を着けてもすぐに外れたりして、かじかんだ手では極めて困難であり、うりうが手伝ったりして、なんとか装着できた。

正直な所、たかがアイゼン装着であったが、かなり身の危険を感じた。
トラバース開始。うりうも帰りは軽アイゼン装着。

往きと違い雪も積もり、しっかりとキックステップで進まないと滑落の危険が増しています。

ちょっとライチョウさんは斜面に体を寄せすぎで、滑落しやすい格好で歩きましたが、下手に声をかけることもできないので、滑落しないことだけを祈りました。



なんとか、二つのトラバースも無事に通過。

ライチョウさんは、実戦で雪山を学んでしまいました。

それにしてもライチョウさんは強いですね。こういうところでパニックになったりする人がいる中、淡々と行動しました。(・・・というか、この感じがライチョウさんらしさという感じ)



あと少しで峰の茶屋避難小屋へ逃げ込めます。

実は、突風の中、写真を撮るのもシャレになっていませんでしたが・・・
避難小屋ではバーナー全開、あったかいお湯、カップラーメンなど、体を温めます。

でも、避難小屋の中は0℃より上がりませんでした。
他のパーティーも逃げ込んできました。

本日は恐らく三本槍岳へ行けた人はいないでしょう。
1時間ほどすると、少し天気が回復してきました。

とりあえず、茶臼岳だけでも行こう、ということになりました。
記念写真。

防寒対策バッチリで、茶臼岳に向かいます。
茶臼岳に登ります。

少しづつ天気が良くなってくるのがわかります。
途中で撮った朝日岳方面。

青空も出てきました。
おお、下界も見えてきた。

展望が広がるのは嬉しいですが、もう少し前に回復しておればよかったですね。
茶臼岳山頂が見えてきました。

あと少し。
I先生もライチョウさんも歓喜の声。

地獄から天国に一気に変わりました。
鳥居を過ぎて、ほこらのある山頂へ。
茶臼岳山頂に到着。

三本槍岳は行けなかったですが、どこか感慨深い所があります。
茶臼岳山頂から見た三本槍岳方面。

この後、さらに天気が良くなりました。

茶臼岳のお鉢めぐりをして下山します。
下山中です。

避難小屋のパーティーも茶臼岳へ。
峰の茶屋避難小屋へ向かいます。
峰の茶屋から見た茶臼岳。

ほぼ快晴です。
下山中に振り返る。

本当にあのトラバースには危険を感じた。
現在はご覧のとおりの大快晴。

あの吹雪はまぼろしだったのでしょうか?
峠の茶屋駐車場に到着。

今回も那須岳特有の突風で撃退されました。

那須岳恐るべし。

今回登山で学んだこと
・実は今回は防寒具・バーナーなどは持っていくつもりはなかったが、神のおぼしめしか急にこれらの装備を持っていく気になった。そしたら、これらが大活躍・・・どころか、遭難の危険すらあった。念入りな天気の確認と装備の確認は必ず必要。

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